起業を目指す人がトライアルで事業を起こせる場という環境を得たことは、私にとって大きなチャンスでした。
自分の手相を観てみると「今でしょ。」と言っています。
そのチャンスの時期だけでなく、この企画を考える源となった人物や協力者の線もしっかり現れています。
そこは自称palm reader(手相を読み解く人)、何のためらいもなく、負の要素を感じることなく出店を決意しました。
準備の段階でワクワクすることはあっても
不安を感じることは全くありませんでした。
なぜ私が不安を感じなかったのか。
それは実践を一度も踏んだことのない無知の塊であったという一言につきると思います。
「情報は知識ではない。本当の理解は実験に始まり実験に終わる。」
というアインシュタインの言葉通り、出店までの準備期間中は経営に関する情報や心理に関する情報、本やネットに氾濫する情報を詰め込んだだけのただのハリボテですから不安や恐怖など感じようもないはずです。
そしてなんの不安もなくワクワクする気持ちだけで迎えた手相カフェ・テオ初出店の日。
サインボードを出したとたんに続々とご来店くださったお客様。
気がつくと日が暮れて、空はオレンジ色に変わり、空以外の物体は影となっていました。
無我夢中で過ごした一日はオレンジ色の空と同じ心地良い達成感と疲労感、
そしてその風景は同時に自分を覆い始めた影に気づかせてくれました。
無知な愚か者が何かに気づく・・
それは無謀な実体験であったりします。
あぁ、あの本で読んだことはこういうことだったのか。
あの人がアドバイスしてくれたのはそういうことなのか。
初めて情報と行動がマリアージュして理解となる瞬間です。
影に色がつく瞬間です。
その影は日がまた昇れば色のついた実体としてよみがえるのです。
目や耳から得た情報を行動を通して理解につなげていくこと、
それは人間にとって永遠の課題であると思うのです。
幼い少年がたくさん転んでケガをして学習し、
自分の身長の倍もあろうほどの幅の川を飛び越すことができるまでに成長するように。
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