シンデレラの落としたガラスの靴も右足だった

右足から靴を履くと一日が幸せになる。

こんな言い伝えがヨーロッパにはあるそうです。

ギリシアの自然哲学者、ピタゴラスも「右足から歩み始めよ」と

言っています。

 

根拠があるのかないのかわかりませんが、

自分が毎日どちらから靴を履いているのか気になりました。

 

左!

これは由々しき事態です。

さっそく明日から右足から靴を履き、右足から玄関を出なければ

と心新たにしました。

 

しかし私はなぜ左足から靴を履くのでしょう?

右利きだから?

右手にバッグを持つから?

そうやって考えてみると靴下を履くのも左、足を洗うのも左足からと

日常の動作の順番が決まっています。

習慣とはおそろしいものです。

みなさんはどうですか?

 

これは何十年もの生活の中で、自分がやりやすい方法を無意識に

身体に刷り込んで覚えさせていったのではないでしょうか。

 

人間は、身体だけでなく心を安定させるためにも

いろいろな方法を使います。

 

イライラしたり、ちょっと不安になった時

音楽を聞いたり、歌ったり、自然の中に出かけたり。

 

でもそんな方法が何も見つからない時。

 

いつも毎日の生活の中でしている動作の順番を変えてみるのはどうでしょう。

 

嫌な気持ちというものは過去何十年もの間、自分の中に刷り込んできた

自信の無さの裏返しなのではないでしょうか。

人に認めてもらえなかったり、

良い子、良い人でいるためにいろいろなことを我慢したり犠牲にしてきたことが

長い時を経て不安やストレスとなって積み上がり、

ざわざわとした嫌な気持ちとなっているような気がします。

 

長い間積み重ねてきたものですから

そう簡単には考え方を変えることができません。

毎日靴を履く順番をすぐには変えられないように。

 

まず、強い意志を持って繰り返し繰り返し日常の動作を変えてみる。

潜在意識で行っていたことを書き換えることの練習です。

 

さぁ、私にも自然に右足から靴を履き、右足から玄関を出る日が

やって来るのでしょうか。