一人だけの時間

現代社会は孤独を避けるためにいろいろなものが用意されている。


一人暮らしでも家に帰れば、インターネット、テレビ、メール・・

気ままに誰かと繋がるツールがあって時間を紛らわせてくれる。


それは決して悪いことではないけれど

自分と向き合う時間からの逃避とも言える。


忙しい、忙しいと動きまわることばかりに終始していると

客観的に物事をみることができなくなってくる。


まるでハツカネズミが狂ったように回し車の中を走るがごとく

目の前の作業しかできずに、周囲が見えなくなる。


トンネルの入り口から遠くの出口の光をとらえ

最初の一歩を確実に踏み出す。


そして長い暗闇の中で自分と向き合いながら孤独と親しむ。


それを十分に楽しむことができる人こそが

このカオスのような現代社会の中でも

自分を見失わず、価値のある日常を構築していけるのだ。