熊目撃情報!
こわごわとハイキングコースを歩いてみる。
無計画の極みで臨んだツケが回り、雨は降ってくるし、日は暮れてくるし。
本当に熊と出会いそうな状況になってきたので行程を半ばであきらめて脇道へそれ、JRの駅へ。
みてみて!
無人駅の改札。
遠くから高い切符を買って来た人にはなんとも「甲斐のない」改札である。
直立した見なれぬ改札機。その後ろにはひっそりと切符回収箱と書かれた箱が。
誰もいないし、誰も切符を受け取ってくれないのははなはだがっかりなものだ。
人は多くの場合、みてみて!という欲求を持っているものである。
頑張った自分を誰かに認めてもらうことで
目標達成を達成した時の大きな自信となってゆく。
成長の根幹となっているといっても過言ではないくらいだ。
しかしそのみてみて!の裏側にある真理にお気づきだろうか。
「誰か」に認めてもらう=他人からの評価
大幅なポテンシャルを見込める発育段階の幼少期においてはそれもいい。
しかし成人して、社会人となって目標を持った時、
「誰かの評価」に振り回されているとたいていの場合、自信の喪失につながってゆく。
「自分の評価」のものさしの目盛りは人からの「偉かったね、がんばったね」ではなく
「ありがとう」と感謝された時にマックスになるのではないだろうか。
人の役に立つこと。
困っている人を助ける、社会の発展に貢献する、悲しんでいる人の心の支えとなる
何でもいい。
自分の行動が、発見が、発明が、アイデアが、文章が、歌が、料理が、そして何より
自分の存在が誰かの役に立って「ありがとう」のコトバをもらえたら
「誰かの評価」が「自分の評価」に変わり
人は初めて自分自身の人生を行きている実感を持てるのではないか。
この無人駅の無言の切符回収箱も切符を入れたら「ありがとう」のひとことが
流れたらいいのにね、と思いながら小さな秋の遠足を終了した。
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かもめのジョナサン (金曜日, 13 11月 2015 10:16)
めぐりめぐって戻ってくる感謝の気持ち、言葉。他人に感謝することが自分の成長にもつながってゆく…こころがけます。