鏡の中の自分

手相カフェ・テオは2016年2月に一周年を迎えました。

写真はその時記念品としてお客様にお渡ししたコンパクト・ミラーです。

なぜ鏡を選んだのか・・

今日はそれについてお話ししたいと思います。

 

鑑定をしていてよく質問されることのひとつに

「あんな思いやりのない夫を変えることができるでしょうか」

「口うるさい母親を変えることができるでしょうか」

「何をしても自信のなさそうな子どもを変えることができるでしょうか」

などの「変えることができるでしょうか」シリーズがあります。

私は「できません」と答えます。

でも変えることができるたったひとつの方法を

この鏡の中に封じ込めてお渡ししました。

 

こんなふうに書くと「インチキ占い師」のレッテルを貼られてしまいそうですが

鏡はいたって普通の鏡です。お金もいただいてはおりません。

 

パカンと開けるとまずあなたが映ります。

左右の眉毛はきちんと対称に描けているでしょうか。

口のまわりに食べた物がついていたりはしませんか。

鏡をのぞきこんで確認します。

あら、たいへん!眉毛描いてくるの忘れちゃった!

とあわてて直そうとするのは鏡の中のあなたではなく

鏡をのぞきこんでいるあなたです。

鏡の中のあなたに眉毛を描いても

リアルなあなたは何も変わらないのです。

もうおわかりですね。

 

人は自分の中のコンプレックスや不快に思うこと、自信の無さを

無意識のうちに他人の中に見いだしています。

わかりやすく言うと「自分を棚に上げて」です。

ご主人に思いやりがないのも、親が心配性なのも、子どもがおどおどするのも

すべて自分の中にある、自分を許せない要素です。

それを自分が意識の奥のほうにしまい込んでいることを

まるで気がつかないふり、いいえ気がついていないのです。

 

眉を描き忘れるあわてんぼうだけど、ナチュラルな眉毛もなかなかいいかも!

夢中になってかぶりついたおにぎり、おいしかった!

と自分自身のその時の感情を大切にして

もう一度鏡をのぞき直してみてください。

自分自身を好きになって何度も鏡を見て

自分自身と対話をしてみてください。

 

人を変えようと思ったら

まず自分自身が笑顔とポジティブな思考を持つことです。

自分自身を好きになることです。

あなたが人に対して不快に思っていることは

まるで自分には無いようなふりをして

抑え込んでいる一番嫌いなネガティブな自分なのです。

 

 

リアルなあなたが変わらなければ、鏡の向こうのあなたも変わりません。

もちろん人も変わりません。

 

鏡はあなたを取り巻く人生そのものなのです。